現地レポート

マゾーニ・ベッチゥ 2024年10月

地中海に浮かぶ自然豊かな島、サルデーニャを代表する有機栽培オリーブオイルの生産者「マゾーニ・ベッチゥ」を訪ねました。

ローマから飛行機で約1時間、10月のカリアリにはまだ暑い空気が残っていました。空港ではオーナーのニコラ・ソリナス氏が笑顔で出迎えてくれました。早速、農園のある町ヴィッラチードロを目指しました。カリアリから北西に約50キロ、車で約1時間、何ヶ所かに分散するマゾーニ・ベッチゥのオリーブ畑のひとつに到着しました。ウリーヴィ・セコラーリと呼ばれる樹齢100年以上のオリーブの一群が目を惹きます。

中には樹齢300年を越えるものもあり、そのスケールの大きさに圧倒されます。今まさに収穫時期を迎え、どのオリーブもオリーブ果実がたわわに実り、その重さで枝がしなっているかのようです。農園のシンボルとして、剪定など人の手は加えず自然のままの姿にしているとのことです。

現地レポートマゾーニ

この畑ではサルデーニャ島の地品種ボサーナと、ここヴィッラチードロの固有種ネーラ・ディ・ヴィッラチードロが栽培されています。オリーブ畑には一面に青々としたクローバーが植えられており、まるで緑のカーペットが敷き詰められているかのようでとても綺麗です。クローバーなどマメ科の植物は窒素が豊富で、土壌を活性化させる力があるそうです。またこのクローバーがあるおかげで、収穫時オリーブを地面に落とす際、オリーブに傷がつかないという利点もあるようです。

現地レポートマゾーニ

次は、地元の協同組合から借りている作業場へ向かいました。そこでは数人のスタッフがオリーブの塩水漬けを仕込んでおり、ニコラ氏の奥様ヴァレンティーナさんが陣頭指揮をとっていました。塩水漬けの工程は、まず実を選別機にかけ、大きさによって3段階に別けます。葉、枝を取り除き、水洗いした後は、大きなプラスチックの容器にオリーブを入れます。そこに、地元サルデーニャ島の海塩で作った塩水(塩分濃度7~8%)を加えて渋抜き、発酵という流れです。収穫期はオリーブオイルの搾油だけはなく、こうしたオリーブの加工もあり、目の回るような忙しい毎日のようです。

現地レポートマゾーニ

その後、事務所兼ご自宅へ移動しました。1階の事務所には、壁一面に数々の受賞の賞状や盾、トロフィーなどがところせましと飾られています。早速ここで、今年の搾りたてオリーブオイル「ノヴェッロ」のテイスティングです。フレッシュな香味はまさにオリーブのジュースです。その後、サルデーニャ島名物、薄焼き乾燥パン、パーネ・カラサウに振りかけ試食を続けます。

現地レポートマゾーニ

夜、近くのレストランでのディナーにはノヴェッロ持参で向かいました。食事のスタートもまずはパーネ・カラサウが登場しました。軽く炙ったに温かなパーネ・カラサウでノヴェッロの香りが立ち上がります。パスタはサルデーニャ名物のツナとボラのカラスミのトマトソースでした。ニコラ氏がたっぷりとのノヴェッロを振りかけてくれます。そして、メインの魚介のグリルにも。マゾーニ・ベッチゥのオリーブオイルは、魚介料理には最高の相性です。

現地レポートマゾーニ

翌朝、フラントイオ(搾油所)があるオリーブ畑へ向かいました。畑の一角には木製の支柱に気象観測器が設置されていました。農協の観測器で、気温、湿度、風速、日射量、降水量等、多くのデータをモニターし、それがリアルタイムで携帯のアプリに送られてくるとのことです。このデータに基づき、灌漑、肥料、病害虫対策などを適切な農作業を行うそうです。個人のオリーブ農家にとっては心強い味方です。また有機栽培オリーブ畑ではよく見られる黄色の害虫捕獲器も至るところに設置されていました。農学博士でもあるニコラ氏とヴァレンティ―ナさんは、様々なことに研究熱心です。

現地レポートマゾーニ

ここでも、オリーブの収穫の真っ最中です。樹齢35年ほどの若い木が中心ですが、中には約300年のオリーブもあります。ネーラ・ディ・ヴィッラチ―ドロには、健康でとても綺麗なオリーブが実っていました。生憎の曇り空でしたが、電動ハタキで収穫するチーム、電動アーム機械で幹を揺らしてオリーブをネットに落とすチーム、二手にと分かれて作業しており、ニコラ氏がそれぞれにサルデーニャ言葉で指示を飛ばしています。

現地レポートマゾーニ

フラントイオに戻ると、すでにヴァレンティ―ナさん、ヴァレンティ―ナさんのご両親、息子のジャンマリオ君が揃い、皆でランチの準備をしています。ニコラ氏はいつの間にかオリーブ畑の一角にある窯の方に移動しています。朝から窯に火を起こし、今日のメイン、サルデーニャ自慢の定番料理、ポルチェッドゥ(子豚の丸焼き)を用意してくれていたようです。

現地レポートマゾーニ

パスタは、サルデーニャのご当地パスタ、マッロレッドゥス(所謂ニョケッティ・サルディ)です。ソースはもまたこの地のご当地ソース、カンピダーノ風(サルシッチャ入りのトマトソース)です。他にもピンツィモーニオ(生野菜スティックをオリーブオイルと塩でいただく)や、トマトのブルスケッタなど盛り沢山です。どれもトマトの香りがするイスピリトゥ・サルドゥにはピッタリのお料理です。

現地レポートマゾーニ

ヴァレンティ―ナさんのお父さん、ジャンニ・デイッダさんによると、このオリーブ畑はデイッダ家が数世紀前から所有しているそうです。ジャンニさんご夫婦がここにフラントイオを作り、娘のヴァレンティーナさんご夫婦が後を継いでくれたとのことでした。孫のジャンマリオ君もオリーブ畑が大好きということでとても満足そうに語っていたのが印象に残ります。

食後に、オリーブの搾油が始まる前のフラントイオを見せていただきました。フラントイアーノ(搾油のプロフェッショナル)であるニコラさんから説明を聞きます。オリーブの実の粉砕はナイフ型、水を加えない段階方式の遠心分離機でオイルを抽出し、即座にフィルターにかけるなど、搾油方法や保管方法、すべてにおいて手を抜かず、クオリティを追求している姿勢がひしひしと感じられます。

現地レポートマゾーニ

こうして2日間の訪問はあっという間に終わってしまいました。皆様にお世話になったお礼とご挨拶をして、カリアリへと戻ります。帰路、車窓から見えるのは一面に広がるアーティチョーク畑、そして時折見かける羊たちの姿。社名の「MASONI BECCIU」は、サルデーニャ言葉で「古い家」「羊小屋」を意味するそうです。羊の島、サルデーニャらしい名前です。

オリオテカ新宿店
新宿店 販売スタッフ募集中

人気シェフのとっておきレシピ
オリーブオイルおすすめレシピ

ギフトラッピング

営業日カレンダー
  • 今日
  • 休業日

  ご注文は 24時間受付

ノヴェッロ

現地レポート

メディア掲載

オリーブオイルQ&A

会社概要

スタッフ募集

メールアドレス(英数半角)を入力し登録ボタンを押してください。

変更・解除・お知らせはこちら

ページトップへ